駅のホームにいた。電車が来るはずの時間なのに、壁に付いた大きな時計の針がくるくると逆回転していて、数字も読めなくなっていた。焦っていると、背後から足音が聞こえ始めた。振り返ると誰かがこちらに向かって走ってくる。顔は見えない。逃げなければと思い、ホームを走り出した。階段を上り、改札を抜け、駅舎の外へ。でも外も同じように時計ばかりが増えていて、どれを見ても時間が読めない。追ってくる人の足音はどんどん近くなる。もう逃げられないと思った瞬間、足が地面から浮いた。そのまま上へ上へと浮かんでいくと、時計たちが下へ落ちていった。