雨の降る公園にいた。ベンチに座っていると、濡れた紙袋を持った人が近づいてきた。中身を見せてくれると、そこには色褪せた古い地図がいくつも入っていた。その人は何も言わず、地図を一枚ずつ私に渡していく。地図を広げると、どれも見たことのない風景ばかりで、線引きされた場所があった。やがて雨が強くなり、地図が濡れて色が滲み始めた。必死で拾い集めようとしたが、風に飛ばされていく。気がつくと、私は公園を出ていて、その人の姿は消えていた。 最近、昔の友人から古い写真が送られてきて、懐かしい場所のことを思い出していたから、それが形を変えて出てきたのかもしれない。