桜並木の道を歩いていた。散った花びらが靴に積もっていた。前方に人影があり、近づくと誰かの背中だった。声をかけても振り返らない。花びらが風で舞い上がり、視界が白くなった。気づくと自分も花びらになっていた。空中から地面を見下ろしていた。道はもう見えず、ただ白い粒子の中にいた。落ちる感覚があった。着地した時、再び人間の姿に戻っていた。足元の花びらは赤く変わっていた。