最初は、立体駐車場の中にいたんだけどさ、なんか雰囲気がおかしくってね。通路がいきなり広がって、異国の市場みたいになってたわけ。露店がズラッと並んでて、色とりどりの布とか陶器とか売ってるんだよ。焦ったのは、自分がどこにいるのか分かんなくなったからなんだけど、その時点では『ここ絶対駐車場じゃないな』って思ってた。 途中で、市場の奥へ進むと、古い木製の看板がいっぱい吊られてて、文字は読めないんだけど、なんか懐かしい感じがしたんだよ。そしたら知らないおばあさんが声かけてくれて、『ここから出たいのね』って言われたから、頷いたらさ、彼女が階段を指差したんだ。その階段登ったらまた駐車場に戻ってるんじゃないかって不安になってさ。 最後には、恐る恐る登ってみたら、本当に立体駐車場に戻ってた。でも太陽がすごく眩しくて、目が覚めてしまった。最近、新しい地域に引っ越したばっかだから、どこか心の奥底でいろんな場所が混ざってるのかもな。