親戚が大勢、薄暗い和室に座っていた。誰もが同じ方向を向いていた。テーブルの上に白い皿が並んでいて、中身は見えなかった。叔母が立ち上がり、何か言った。声は聞こえなかった。別の親戚が笑った。その笑い声だけ明確に聞こえた。窓の外は雨だった。雨音がしていた。誰かが私の肩に手を置いた。振り返ると、別の親戚がいた。その人の顔は思い出せない。親戚たちが一斉に立ち上がった。部屋が急に明るくなった。皆が同じ方向に歩き始めた。私も歩いた。廊下に出ると、親戚たちは消えていた。一人だけ、奥に立っていた。その人も顔がなかった。