古い図書館の奥深くへ歩み進むと、天井から白い光が雪のようにゆっくり降り積もっていました。その光に触れると、耳にはオルゴールの音色が、肌には絹のような温かさが伝わってきたのです。私は階段を上り続け、やがて辿り着いた部屋には、見覚えのない風景画が壁一面に掛かっていました。その絵の中から、かすかに波音が聞こえ、絵の中へ引き込まれるような感覚に包まれました。目を開くと、ああ、もう朝だったのです。けれど心の中には、あの光の感触がいつまでも残っていました。