最初は、どこかの外国の市場にいたんだけどさ。石畳の通路に両側びっしり露店が並んでて、いろんな言語が飛び交ってるわけ。色鮮やかな布とか香辛料とか、なんかもう視界がカラフルで圧倒されてた。途中で、俺がめっちゃ欲しい時計を見つけたんだよ。老人の店主が「これはね、時間を巻き戻せる」って言ったらさ、なんか信じちゃってさ。買おうとしたら、その時計の針がぐるぐる逆回転しはじめたんだ。焦った。そしたら周りの風景がどんどん過去に戻っていくわけ。市場が空っぽになって、建設途中の状態になって。最後には、真っ白な何もない空間になっちゃった。その中で俺だけが取り残されたみたいで、切なかった。目が覚めてから、最近バイトで失敗したことばっかり思い出してるから、時間戻したいって無意識に思ってたのかも。