学校の廊下を歩いていた。いつもより長く感じる廊下で、両脇には教室のドアが延々と並んでいた。ふと気づくと、手に持っていたはずの鞄がない。焦って振り返ると、廊下の奥に小さく鞄が見えた。走って戻ろうとするが、足が思うように動かない。廊下は徐々に傾き始め、床が波打つようになった。鞄は遠ざかるばかりで、教室のドアが次々と開いては閉じていく。その度に異なる風景が一瞬映る──懐かしい教室、知らない部屋、外の風景。やがて廊下全体が暗くなり、遠くで鞄が光を放ち始めた。