砂浜を走っていた。足は動いているのに砂が流れて後ろに下がっていく。前の灯台は近づかない。何度も脚を上げても進まない。周囲は薄紫色で、波の音がしていた。焦りはなく、ただ淡々と走り続けていた。やがて砂が水に変わり、足が重くなった。それでも走ろうとしていた。灯台の光が点滅していた。