真夜中の街にいたんだけどさ、最初は普通に歩いてたわけ。ネオン看板がバチバチ光ってて、人通りもまばら。そしたら急に後ろから足音が聞こえて、振り返ったら誰かが走ってくるんだよ。顔は見えないんだけど、とにかく自分に向かってきてるって感じがしてさ、焦ってその場から走り出しちゃった。 途中で路地裏に入ったんだけど、入ってもまだ追ってくるんだよ。壁づたいに進もうとしたら、いきなり壁が崩れてみたいになって、その先は真っ暗な階段が。怖いけど下りるしかないって思って、階段を下りたらさ、地下の駅みたいな場所に出たわけ。プラットフォームは誰もいなくて、電車が来るのを待ってた。 最後には電車がゆっくり近づいてきて、乗り込もうとしたら、追ってた誰かが一緒に乗り込んできたんだよ。ゾッとしたんだけど、その瞬間に顔が見えた。自分だった。鏡みたいに同じ顔してる奴がニッコリ笑ったら、電車は走り始めた。