最初は、祖母の家で大人数の親戚が集まってるんだけどさ、いつもより静かな雰囲気だったわけ。リビングに座ってたら、奥の部屋から祖父が出てきたんだよ。あ、祖父は去年亡くなってるんだけど、夢の中では普通に生きてるみたいな感じで。家族全員で食卓を囲む準備をしてるって感じ。途中で祖父と二人きりになったら、俺の肩を叩いて『大事なことを忘れちゃいけないぞ』って言ったんだけど、何のことかは教えてくれなくてさ。焦った俺が『何のこと?』って聞き返したら、笑顔で『いずれわかる』って。最後には食卓について、みんなで食事を始めるんだけど、祖父の顔だけ次第に透けていって、俺が手を伸ばしても掴めなくなっていくんだよ。その瞬間、すごく悔しい気持ちになった。周りの親戚たちは何事もなく食べてるのに、祖父の姿は消えちゃって。それで目が覚めた。