オフィスビルのエレベーターに乗っていた。同じ部署の同僚と一緒で、彼女は何か書類を持っていた。エレベーターが上昇するにつれて、壁が透明になっていく。窓からは街が見えるのに、階数表示は不規則に変わっていた。5階、12階、3階、という具合に。同僚が「これ、どこに持っていくんだっけ」と書類を見つめながら呟いた。私は答えられず、ただ窓の外を見ていた。やがてエレベーターが止まり、扉が開くと、そこは見たことのない階だった。同僚は躊躇なく降りていったが、私は扉の前で立ち止まった。 最近、プロジェクトの進め方について同僚と意見がズレることが増えたから、そういう不安定な感覚が形を変えて出てきたのかもしれない。