墓地の中央に空港のロビーが存在していた。白い大理石の床、天井まで届く窓から光が差していた。搭乗案内の電光掲示板が回転しており、目的地が墓碑銘に変わっていた。乗客たちが行き交い、誰もが黒い服を着ていた。私は搭乗券を握っていたが、目的地が読めなかった。ベンチに座ると、隣に年配の女性がいた。彼女は何も言わず、ずっと窓の外の墓石を見ていた。アナウンスが流れた。乗客の名前を呼んでいた。自分の名前が聞こえた気がした。立ち上がると、床が砂になっていた。足跡が残らなかった。