階段を上っていた。段数を数えながら登った。百段、二百段、五百段。階段は続いていた。踊り場に着くと、また階段があった。上に向かって延びていた。壁は白かった。窓はなかった。階段の端は薄くなっていた。さらに上った。千段を超えた。足が重くなった。階段の質感が変わった。石から木になった。木から金属になった。上を見ても階段は見えなかった。ただ続いていた。振り返ると下も見えなかった。階段だけがあった。歩き続けた。段の高さが不規則になった。時々段を踏み外しそうになった。踏み外さなかった。階段は続いていた。