外国の市場にいた。石畳の広場に露店が並び、布地や陶器が積まれていた。言葉の分からない商人たちが値段を呼んでいた。私は人混みの中を歩き、色とりどりの商品を眺めた。突然、市場全体が回転し始めた。地面は動かず、建物と人間だけが時計回りに回った。商人の声は高くなり、低くなり、繰り返された。私は立ったまま動かなかった。回転は止まり、市場は元に戻った。商人は私を見つめていた。何も売らなかった。