古い駅舎にいた。改札の先へ進もうとドアに手をかけたが動かない。何度押しても引いても開かない。駅員がいないか探したが誰もいなかった。ドアの向こう側が薄暗く見えた。別のドアを試したがこれも同じだった。壁を触ると冷たく湿っていた。天井から水が落ちてくる音がした。ドアの隙間から冷たい風が吹き込んできた。何度も肩でドアを押した。ドアの向こう側で何かが動いているのが見えた。それは人間の形をしていなかった。ドアが少し開いた。その隙間から長い腕が伸びてきた。