駅の改札を通ると、待ち合わせ場所の広場に着いた。時計を見ると約束の時間を三十分過ぎていた。相手は見当たらない。周囲の人間が次々と消えていく。広場の床が徐々に傾き始めた。足元から砂が吹き出し、体が沈み込む感覚がした。声を出そうとしても音が出ない。空が急速に暗くなり、星が逆さに落ちてくるのが見えた。地面に叩きつけられたが、痛みはなかった。