台所にいた。鍋の中身が透明な液体から徐々に固体へ変わっていく。かき混ぜるたびに色が変わった。赤から青へ。青から白へ。手に持つ木のスプーンが重くなっていく。窓の外は暗かった。何時間も経っているのか数分なのか判断できなかった。完成した料理は食べ物ではなく、光を放つ塊になっていた。それを皿に盛ると、皿が消えた。手の中に光だけが残った。温かかった。