神社の境内にいた。朱い鳥居が何本も奥へ続いていた。石段を上ると、本殿の前に大きな石の狐像が立っていた。狐の目が光った。周囲の景色が反転した。空が地面になり、地面が空になった。参拝客の姿は見えなかった。風の音がした。狐像の口から白い煙が出ていた。煙は人間の形をしていた。煙が近づいてきた。手を伸ばすと、煙は消えた。足元に小銭が落ちていた。拾おうとすると、小銭が増殖した。境内全体が銀色に染まった。鳥居の向こうが見えなくなった。