階段を上っていた。段数を数えながら登ると、百段目を超えても階段は続いていた。踊り場に着くと同じ形の階段がまた始まる。壁は灰色のコンクリート。窓がなく、上からも下からも光が来ない。足音だけが響く。千段を超えた辺りで階段の幅が狭くなり始めた。手すりを握ると冷たかった。段差の高さも不規則になり、時々足が空を踏む。それでも登り続けていた。頂上があるはずだと思いながら、階段はどこまでも伸びていた。