高校時代に好きだった人が、駅前のカフェにいた。向かい合って座ると、彼らは昔と変わらない笑顔で、最近どう?と聞いてくれた。私は仕事のことや今の生活について話していたが、途中で気づく。この人はもう自分の人生に登場していない人なのだ。でも会話は心地よく続いていて、別に辛くもなかった。窓の外は夕焼けで、時間が止まったみたいだった。やがて彼らは立ち上がり、じゃあね、と言って去っていった。追いかけようとは思わなかった。 最近、昔の友人と久しぶりに連絡を取ったから、そういった懐かしい人間関係が形を変えて出てきたのかもしれない。