秋の夕暮れ、田んぼの中を歩いてたんだけどさ、空がめっちゃ赤紫色に染まってんの。最初は普通に散歩してるだけだったんだけど、途中で気付いたら稲穂が全部銀色に光り始めたわけ。怖いというか、美しくて動けなくなっちゃってさ。そしたら後ろから誰かが呼んでくるんだよ。振り返ったら、子どもの頃よく遊んだ友人がいるんだけど、顔がすごくぼやけてるんだ。『ねえ、帰ろう』って言われて、手を握ろうとしたら、その瞬間に友人が逆光に溶けていくみたいに消えちゃった。パニックになって走り出したんだけど、走るたびに周りの景色が古くなっていくんだ。田んぼが竹藪に変わって、空が濃い紺色になって。最後には秋の夕暮れが戻ってくるんだけど、今度は自分だけ景色から浮いてるみたいな感覚で、足が地面についてない。その違和感のまま目が覚めそうになって…でも夢は続いてた。