駅のトイレに入ると、個室の壁に大量のポストイットが貼られていた。よく見ると、そのすべてに自分の名前と日付が書かれている。何か重要なことを忘れているような気がして、ポストイットを剥がし始めた。すると、トイレットペーパーホルダーの裏側に古い手帳が挟まっていた。開いてみると、数年前に提出予定だった書類のリストが残されていた。「あ、これ出してない」と思った瞬間、トイレの床が柔らかくなり始めた。焦って外に出ようとしたが、ドアが開かない。ポストイットは次々と床に落ちていき、手帳も水に濡れ始めた。必死でドアを引くと、突然別の駅のトイレに移動していた。そこには誰もいなくて、鏡の中に映る自分だけが、手帳を握り締めたまま立っていた。