最初は普通に地下鉄に乗ってたんだけどさ、駅に着いたらホームがやたら広くてさ、人がほとんどいないんだよ。なんか不気味だなって思って、周り見回してたら、駅員さんが奥の方で何か修理してる音が聞こえた。途中で、乗客が一人だけ降りてきたんだけど、その人が持ってた荷物から音楽が漏れてて、めっちゃいい曲だったわけ。思わず話しかけたら、その人が『これ、別の線の駅で拾ったやつ』って言うんだよ。好奇心が出てきて、一緒についていったら、ホームの奥にある小さなスペースに、誰かが置き忘れたラジオとか懐中電灯とか、いろんな物がいっぱいあって。最後には、その駅員さんが振り返って『ここは忘れ物の終着駅だ』って笑ったんだけど、その瞬間、ホームの照明がパッと消えて、目が覚めた。目が覚めてから、この前通勤時に駅で誰かの傘を見かけたから、そういう『置き忘れ』が頭にあったのかもな。