階段のない塔の中にいた。足元の床が徐々に下がっていく。壁は灰色のコンクリート。窓はなく、上も下も見えない。落ちているのか、床が沈んでいるのか判別できない。周囲は無音。手を伸ばすと冷たい壁に触れた。落下速度が増す。呼吸ができている。光源がないのに周囲が見える。床の感覚がなくなった。体は浮いている。下から何かが上昇してくる音がした。それは床ではなく、大きな何かの表面だった。接触する直前に目が覚めた。