スーパーの陳列棚の前に立っていた。いつもの売り場なのに、商品がすべて逆さまに置かれていて、値札だけが正しい向きだった。隣にいた見知らぬ女性が「これが正しいんですよ」と言いながら、商品を一つ手に取ると、それが急に重くなって床に落ちた。落ちた瞬間、棚全体が音もなく倒れ始めた。必死に支えようとしたが、手がすり抜けてしまう。でも誰も驚かず、周囲の客たちは淡々と買い物を続けていた。 先週、仕事で在庫管理のミスが見つかり、商品の配置をすべて修正することになった。あのときの焦燥感が、こんな形で出てきたのかもしれない。