灰色の雲の層を突き抜けて上昇していた。腕を広げると風が体を支えていた。下を見ると街が小さく見えた。建物の輪郭が点のようになっていた。高度が上がるにつれ空気が薄くなるのを感じた。呼吸が浅くなった。さらに上昇すると太陽が近づいてきた。光が強くなった。目を開けていられなくなった。体が回転し始めた。落下していることに気づいた。地面が近づいてくるのが見えた。速度が増していた。