広い空き地にいた。風が止んでいた。空は灰色で、雲が低く垂れ込めていた。遠くで鳥が鳴くのが聞こえた。一羽、また一羽と飛び去っていく。草は揺れない。自分の髪も動かない。地平線の向こうから音がした。低い唸るような音。だが何も見えない。空気が重くなった。息をするのに力がいった。周囲の景色が薄れ始めた。音は大きくなっていった。振り返ると、背後の空が緑色に変わっていた。