朝いつもの通勤路を歩いてたんだけどさ、途中でいきなり景色が変わったんだよ。歩道が段々と上昇してさ、気づいたら階段を登ってるみたいになってた。最初は普通に歩いてたのに、段々と急になってきて、焦ったわけ。周りの建物も背が高くなってきて、自分だけ小さくなってる感じ。途中で振り返ったら、さっき通ってきた道が見えないくらい遠くなってて、ゾッとした。でも不思議と足は止まらなくてさ、ひたすら登り続けてた。最後には階段がなくなって、雲の上みたいな白い空間に出たんだ。そこは誰もいなくて、静かで、すごく静かで。その時初めて『あ、これ夢だ』って思わなかったのが今考えると変だったなって。ずっと歩き続けてる自分が、ただそこに立ってた。