私は自分の部屋で机に向かっているのに、外の風景がゆっくり横にスライドしていく。窓の枠は動かないのに、景色だけが移動している。朝日が差し込む中で、私はペンを握りながらそれを眺めている。やがて窓の外の風景が水彩画のように滲み始め、隣の部屋から母の声がしたような気がして振り返ると、そこは廊下になっていた。廊下の壁は柔らかく、触るとスポンジのようにへこむ。私は恐怖を感じないまま、その感触を確かめ続けている。やがて光が増していき、私は目を覚ましかけているのに、まだ夢の中にいるような奇妙な二重状態のままでいた。