朝方の薄暗い中、俺は駅のホームにいたんだけどさ。最初は普通に電車を待ってたわけ。周りはまだ誰もいなくて、夜明け前のあの独特な空気ってあるじゃん。そしたらさ、向かいのホームから誰かが手を振ってるのが見えてさ。目を凝らしたら、それ高校の時の友人だったんだよ。「おい、こっち来いよ」って呼んでるから、踏切を渡ろうとしたら、途中で気づいたわけ。その友人、ずっと前に引っ越して以来、会ってなかったんだ。でも夢の中では自然に「久しぶりだな」って思ってさ。薄明かりの中を走ってホームを渡ったら、友人の顔がだんだん曖昧になっていって。最後には完全に霧の中に消えちゃったんだけど、なぜか悲しくなくて、むしろ懐かしい気持ちだけが残ったんだ。そのまま朝日が昇ってきて、駅全体が明るくなったら、誰もいない空のホームだけが残ってた。